透明水彩画入門QA (用具とコツ)

用具(画材)の選び方

   Q 1 何が必要、絵の具はどんなものを買えばいいでしょうか。
  A  始めは子供の使っていたものがあれば活用すればいいと思います。
     絵の具、筆、パレット、筆洗など。それから徐々に揃えればいい
     でしょう。そのあとに絵具ならばホルベイン透明水彩24色買えば
     いいのではないでしょうか。


  Q 2 パレットはどんなものを買えばいいのでしょうか。
  A  絵の具24色であれば最低それ以上の仕切りのあるパレットが必要
    です、
24色以外に5,6色追加したいので30仕切りのものがほしい。

  Q 3 筆はどんなものを買えばいいでしょうか。
  A  当面、水彩筆で丸筆8,12.16号の3本くらいあればいいです。

  Q 4 画用紙はどんな大きさのものを用意すればいいですか。
  A  スケッチブックの4か6号でF(人物)がいいのではないでしょ
    うか。それから自分にあう大きさのものを選びましょう。


  Q 5 画用紙はなにを選べばいいですか
  A  画用紙は非常に重要でいろいろ使ってみて一番自分にあうのを使
    いましょう。染みこみやすいもの、しっかりと分厚いもの、目の細
    かいものなどいろいろあります。


  Q 6 教室では固形絵の具でもいいですか。 
  A  いいです。固形絵の具は旅行など特に携帯用に便利です。

  Q 7 樹木の書き方はどうすればいいですか。
  A  木にもいろいろの木がありますが木の種類のシルエットを覚えたほ
    うがいいですねえ。カエデなどの広葉樹、松などの針葉樹、ヤシなど
    それぞれ固有の形がありますよね。

透明水彩画描き方(技法)のコツ

   1 下書きを書くのですが何から始めればいいのでしょうか、描きたい
     部分が描けなくなったのですが。

  A  画面に大まかに全体を描き、描きたいものが画面にうまく配置できれば
    細部を描き込みましょう。
    


  Q 2 下書きの鉛筆の硬さはどのくらいがいいでしょうか。
  A  あまり濃いと他を描いているときに摺って画面を暗く汚してしまうの
    でHBくらいがいいのではないでしょうか。

 Q 3 屋根は傾いているようですが。

  A  やはり傾いていますね 自分より高い位置の屋根などは向こう側を下げ、
    低い位置の屋根は手前を下げた傾斜にして描きましょう。


  Q 4 下書きで影の部分を鉛筆で塗りつぶしておいてもいいですか。
  A  影の部分を鉛筆で塗りつぶしているとその上に色を塗ると鉛筆の色が
    出て色が濁るので塗りつぶさない方がいいでしょう。


  Q 5 定規は使かってもいいですか。
  A  寸法を測るのはいいですが使わない方がいいです。絵を冷たい感じに
    してしまいます。


  Q 6 色を塗り始める時どんなふうに塗ればいいのでしょうか。
  A  始めから濃く塗らずに薄く塗っていきましょう。全体が塗れたら調子を
    みながら徐々に濃くしましょう。


  Q 7 着彩の一番始めは空から塗ればいいのですか。
  A  私の場合はどの色とも重ならないように、空は後から塗ります。きれい
    な透明感を出すた
め水はきれいなものを使用します。

  Q 8 色の混色は何色ぐらい。
  A  2色から3色これ以上になると色が濁ってしまって輝きがなくなってし
     まいます。


  Q 9 パレットはどう使う。
  A  パレットの白い部分でお気に入りの色がつくれるまで色合わせに使いま
    しょう。


  Q 10 色づけは部分的に仕上げていくのですか。
  A  いいえ。画面全体をひととおり塗り終わってから細部に移ります。全体
    の調子をみながら塗り進めていきましょう。


  Q 11 水は変えなくて最後まで使うのですか
  A  水は濁ったらすぐ換え、常にきれいな水を使いましょう。 違う色を塗
    るときには筆の芯までよく洗いましょう。


  Q 12 始めパレットにはどのような順番にチュウブから出していったらい
      いですか。

  A  きまってはないですが似たような色どうしを並べていったらいいのでは
    ないですか。

       そうしたら使うとき間違って筆が隣についてもまったく違う色ではないの
     であまり気にすることはないのではないでしょうか。


  Q 13 影の色はどこも同じ色でいいのですか。
  A  異なります。下地の色によって変わります、下地が赤っぽかったりネズミ
     色であったりいろいろですのでそれを考慮にいれます。


  Q 14 木の緑色が鮮やかすぎますがどうしたらいいのでしょうか。
  A  緑は沢山の色がありますのでブルーやイエローオーカーなどを混色して落
    ち着いた色、深みの色にする方がいいですね。そのままの色ではなましいの
    で避けましょう。


  Q 15 混色はどこでしますか。
  A  パレットの上で希望の色ができるまで根気よく作ります。

  Q 16 白色は使わないのですか。
  A  使わない。一番白い部分は画用紙の白なのでその部分は塗り残しておきまし
    ょう。


  Q 17 黒色は使いますか。
  A  黒色は使わずに色を合わせて作りましょう。作った黒の色の方がやわらかく
    風合いがあります。


  Q 18 チューブの黒色は使わないのですか。
  A  使わない。混色で黒い色を作り塗りましょう。作った黒い色の方が絵に深みや
    柔らかさが感じられます。


  Q 19 鼠色を作るにも黒は使いませんか。
  A  黒は使いません。濃い茶色(バーントアンバー)と濃い青色(ウルトラマリン
    ディープ)でやさしいネズミ色を作ってみましょう。


  Q 20 色は塗り重ねてもいいですか。
  A  塗り重ねの技法は有りますが同系統の色を塗る時や影など以外、極力少なく
    しましょう。塗り重ねるにしたがってだんだん色が濁ってきますから。


  Q 21 木の幹や木の枝の塗り方はありますか。
  A  始めは一様に塗ってもいいですが、光が当っているところと葉の下は色が違
    うので葉の下や影の部分は濃く塗りましょう。


  Q 22 間違った色を塗ってしまった場合の方法はありますか。
  A  直ぐであればティッシュペーパーで吸い取る もっととりたいときは筆で濡
    らして吸い取る、これを繰り返しましょう。時間がたつととれにくいので注
    意が必要です。これは画用紙によって大いに左右されます。


  Q 23 塗り直しはできますか。
  A  できません。油絵とちがって塗り直しはほとんどできません。できても黒く
    汚くなります。


  Q 24 遠くの山はどう塗る。
  A  少ない面積のときはウルトラマリーンディープを薄くさらりと塗り、広い面積
     のとき尾根に沿い濃淡をつけてみましょう、(この時ほんの少しテールベルト)
     を加えてみましょう。


  Q 25 薄い色を塗りたいときはどうしますか。
  A  水を沢山絵の具を少しにしてみましょう。濃く薄くはすべて水と絵の具の量で
    調節しましょう。


  Q 26 絵のみばえをよくするコツはあるの。
  A  すべての対象物を描き込まないことです。単純なものの中に描き込んだものが
     あって目立つのです。


  Q 27 絵を濁らせないコツはありますか。
  A  混色は2,3色で濁らない色を使うことです、始めから濁っている色は避ける
     ことです。それからきれいな水を使うことです。


  Q 28 白色は使いますか。
  A  使いません。一番白い色は画用紙の色で、塗り残しておきます。白色を塗っても
     きれいな白にはなりません。
        
  
  Q 29 塗り終わったら下書きの鉛筆書きは消すのですか。
  A  きれいに消します。ただし、絵の説明に役に立つところは残した方がいいでしょ
    う。
 
  
  Q 30 空はどう処理しますか。
 A   全体の構図をみて雲があった方がいいとか、濃い色の空か薄い色の空か、曇って
     いる空かなどその絵にふさわしい空に仕上げましょう
。空も構図の一部ですから
     重要です。

  Q  31 木の葉っぱの部分が暗くなったのですが。  
  A    暗い部分が広い面積の場合は所々に塗り残しをし白い部分を作れば少し明るくする
      ことができます。

  Q 32 描くのに時間がかかるのですが。
 A   太い筆で描いてみましょう。細い筆だと何度も塗ることになるので色がまだらに
     なってしまいますから。また、筆の先を使えば細い線も描けます。

 
 Q 33 塗り絵のようになってしまいますが。
 A   どこも一色に塗らないで、濃い部分と薄い部分があるので良く見て濃淡をつけて
     みましょう。そして周りを濃く塗らないようにしましょう。

 Q 34 杭を上手く描くのは。
 A   順番に整然と並べないで少し倒したり間隔をずらしたり変化をつけてみましょう。



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